イントロダクション

さて、Ｃ＋＋ですが、よく筆者の所に「ＣとＣ＋＋の違いは何ですか」 という質問が寄せられます。この質問の本当の意味は、非常に難しく 筆者の力の範囲を超えていますが、表面的には

Ｃ＋＋は、Ｃにない、いくつかの機能を付け加えたもの

と説明しています。極端なことをいうと全部Ｃ言語で書いても Ｃ＋＋のプログラムになります。嘘だと思ったら、今まで書いてきた Ｃのソースファイルを「xxx.c」から「xxx.cpp」にリネームして、 Ｃ＋＋でコンパイルしてみてください。多分問題なくコンパイルできるはずです。

えっ！どうすりゃいいの？

はい、処理系によって違うと思いますがVC++1.51の場合は 単にソースファイル名を「何タラ．cpp」にするだけで 後の設定は今まで通りで問題ありません。簡単ですね。 では、ちょっとした実験をしてみます。 

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    printf("私の名は粂井です\n");
    return 0;
}
この最も簡単なプログラムをＣとＣ＋＋でコンパイルしてできたファイルを 比較してみましょう。一方は、test01.cppもう一方はtest02.cとして コンパイルします。できあがったプログラムtest01.exeとtest02.exeは どちらも6799バイトで大きさは同じでした。 念のため、MSDOSのFCコマンドのバイナリ 比較をしてみましたがこの２つのEXEファイルに違いはありませんでした。 他の処理系では違いが出るかもしれません。まあ、そんなことは たいした問題ではありません。

この章で理解することはＣもＣ＋＋も基本的には同じ文法であるということです。 Ｃ＋＋の書き方がわからなくなったら使い慣れたＣ言語で書いちゃいましょう。 いろいろ難しい理屈は抜きにして、ともかくプログラムを書けることを基本に 次回からやっていきます。

ところで、C++は何て読むんだ？！

はい。筆者は最初「シー・プラス・プラス」と思っていました。 ところが、ある雑誌に「シー・プラ・プラ」と書いてありました。 それ以来、そのように読んでいたのですが、VC++2.0だったと思いますが インストールが終了すると突然ＶＣ＋＋の開発者のビデオ が現れて、Ｃ＋＋のことをはっきりと「シー・プラス・プラス」と 言っているではないですか。それ以来また、筆者は「シー・プラス・プラス」 と発音しています。（すぐに周りに影響されやすい性格です）

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Update Dec/30/1996 By Y.Kumei
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